にきび治療

にきび診療
ニキビの発生原因はさまざまで、ホルモンや生活習慣などが考えられます。当院のニキビ外来では、一人ひとりの症状に応じた治療を提案しています。保険適用の治療も可能ですが、重度の方や早く治したい方には美容診療もご提供しており、当院で様々な選択肢をご用意しております。
すぐに再発するしつこいにきびには適切な処置とケアが大切です。
まず保険治療で治癒できるか判断します。保険診療には外用・内服(抗生剤・ビタミン剤・漢方)・処置(面皰圧出)を含みます。
放置・悪化することで痕になった場合は治療期間も長引くため早めの治療を推奨します。
重症・保険診療で難治である場合やニキビ痕には美容医療による治療を提案します。
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~ ニキビはなぜできるのか ~
ニキビは、皮膚の毛穴が詰まり、炎症を起こすことで発生する皮膚疾患のひとつです。主に思春期や20代の方に多く見られますが、大人になってからも繰り返すことがあります。では、なぜニキビはできてしまうのでしょうか。 -
【主な原因】
■ 皮脂の過剰分泌
思春期やホルモンバランスの乱れによって皮脂の分泌が増えると、毛穴が詰まりやすくなります。特に皮脂の多いTゾーンやあご周りはニキビができやすくなります。
■ 毛穴の詰まり
古い角質が毛穴にたまり、皮脂と混ざることで毛穴がふさがれてしまいます。毛穴が詰まることで、皮脂が外に排出されずニキビのもとになります。
■ アクネ菌の増殖
毛穴の中に皮脂が溜まると、常在菌であるアクネ菌が増殖しやすくなります。アクネ菌は皮脂を栄養源にしており、増えることで炎症を引き起こし、赤ニキビや膿を持つ黄ニキビへ進行することもあります。
■ ホルモンバランスの乱れ
思春期はもちろん、生理前やストレス、生活習慣の乱れなどもホルモンバランスに影響を与え、皮脂の分泌を活発にさせる原因となります。
■ 生活習慣・スキンケアの影響
睡眠不足や食生活の乱れ、間違ったスキンケアもニキビができやすい環境を作ります。特に洗顔のしすぎや保湿不足は、かえって肌を乾燥させ皮脂分泌を促してしまうことがあります。 -
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~ ニキビの種類について ~
ニキビは進行段階によって種類が異なり、それぞれに合った治療が必要です。当院では、ニキビの状態を正確に診断し、適切な治療をご提案しています。 -
■ 白ニキビ(閉鎖面皰)
【特徴】
毛穴が皮脂や角質で詰まり、炎症が起こる前の初期段階のニキビです。皮膚表面は小さく白っぽく盛り上がって見えます。
【原因】
・皮脂の過剰分泌
・ターンオーバーの乱れ
・毛穴の詰まり
【治療例】
・毛穴詰まりを改善するピーリング作用のある外用薬
・ターンオーバーを促進する薬
■ 黒ニキビ(開放面皰)
【特徴】
白ニキビが進行し、毛穴が開いて中の角栓が酸化して黒くなった状態です。
【原因】
・毛穴が開き、皮脂が酸化
・皮脂や角質の蓄積
【治療例】
・毛穴の詰まり改善
・皮脂のコントロールを目的とした治療
■ 赤ニキビ(炎症性ニキビ)
【特徴】
毛穴に溜まった皮脂をエサにアクネ菌が増殖し、炎症を起こした状態です。赤く腫れ、痛みを伴うこともあります。
【原因】
・アクネ菌の増殖
・皮脂の過剰分泌
【治療例】
・殺菌作用のある外用薬
・抗炎症作用のある薬の使用
■ 黄ニキビ(膿疱性ニキビ)
【特徴】
赤ニキビがさらに悪化し、膿を持った状態のニキビです。炎症が強く、跡が残るリスクも高くなります。
【原因】
・炎症の悪化
・細菌の増殖
【治療例】
・抗菌作用のある外用薬や内服薬
・炎症を抑える治療
・早期治療でニキビ跡予防
ニキビは種類や進行度に応じて、適切な治療が重要です。間違ったケアや放置は悪化や跡の原因になります。当院では、患者様一人ひとりの肌状態を診察し、症状に合った治療法をご提案します。 -
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~ 保険適用のニキビ治療薬について ~
当院では、保険診療で以下の外用薬を処方しています。患者様の肌状態やニキビの種類に合わせて、最適な治療薬をご提案いたします。-
■ ベピオゲル・ベピオローション
【主成分】
過酸化ベンゾイル
【効果】
・アクネ菌の殺菌
・角質剥離作用で毛穴詰まりを改善
【特徴】
・新しいニキビの予防
・毛穴の詰まりを解消し、再発防止
・使用初期は赤みや乾燥が出やすいため、保湿剤の併用がおすすめ
【薬価(3割負担の場合)】
ベピオゲル15g 約410円
ベピオローション15g 約450円 -
■ ディフェリン
【主成分】
アダパレン
【効果】
・皮膚のターンオーバー促進
・毛穴詰まりの予防
【特徴】
・白ニキビや黒ニキビの初期段階に効果的
・赤みや乾燥が出やすいため、保湿が必要
・使い続けることで徐々に効果を発揮
【薬価(3割負担の場合)】
15g 約270円 -
■ デュアック
【主成分】
過酸化ベンゾイル+クリンダマイシン
【効果】
・アクネ菌の殺菌
・炎症を抑える抗炎症作用
【特徴】
・赤ニキビや炎症を伴うニキビに効果的
・抗菌作用と抗炎症作用のダブル効果
・使用初期に刺激が出る場合あり
【薬価(3割負担の場合)】
10g 約330円 -
■ エピデュオ
【主成分】
過酸化ベンゾイル+アダパレン
【効果】
・角質剥離作用で毛穴詰まりを防ぐ
・皮脂分泌のコントロール
【特徴】
・ピーリングと皮脂抑制のW効果
・幅広い種類のニキビに対応
・使用初期に赤みや乾燥が出ることがある
【薬価(3割負担の場合)】
15g 約490円 -
■ ゼビアックスローション
【主成分】
ナジフロキサシン
【効果】
・アクネ菌の抑制
・炎症を抑える抗炎症作用
【特徴】
・刺激が少なめで使いやすい
・赤ニキビや炎症性ニキビに適応
・他の外用薬との併用もしやすい
【薬価(3割負担の場合)】
10g 約170円
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※上記金額は薬剤本体の価格です。
※診察料・調剤技術料・処方料などは別途かかります。
※薬価は変更される可能性があります。
これらの治療薬は、継続して使用することで効果を発揮します。初めての方は副作用が出ることもありますので、医師の指示に従って正しく使用し、適切なスキンケアや保湿を心がけましょう。
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~ 保険診療と自費治療について ~
■ 保険診療と自費診療の違い
当院では、ニキビ治療において「保険診療」と「自費診療」の両方を行っております。
症状やご希望に合わせて、最適な治療をご提案いたしますが、それぞれの診療には明確な違いがあります。
保険診療は、炎症を伴うニキビや繰り返すニキビに対して、外用薬や内服薬を用いて行う医学的な治療が中心です。目的は、ニキビの症状を改善し、悪化を防ぐことです。
またにきび治療における外用薬の効果は早くて2週間ですが基本的には3か月以上かけて効果がでてきます。
一方で、自費診療は、ニキビ跡の改善や肌質の向上、再発予防、早期治療などを目的とした美容的なケアや補助的な治療を行います。
保険診療では対応できないお悩みに対して、より高い効果を目指す治療が可能です。
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■ 保険診療が適用されるニキビ治療
保険診療は「医学的に治療が必要な疾患」と判断される場合に適用されます。ニキビは皮膚疾患として保険診療の対象となります。
【対象となる症状】
・白ニキビや黒ニキビなどの初期ニキビ
・炎症のある赤ニキビや黄ニキビ
・繰り返しできるニキビ
【主な保険診療の治療内容】
・外用薬の処方(例:ベピオゲル、ディフェリン、デュアックなど)
・内服薬の処方(抗生剤やビタミン剤など、必要に応じて)
・保湿剤の提案
・膿胞の処置
【目的】
・皮膚疾患としてのニキビの治療
・炎症のコントロール
・悪化防止
■ 自費診療(保険診療では対応できない症状・治療)
下記の場合は、保険診療の対象外(=自費診療)となります。
【保険適用外となる例】
・ニキビ跡(色素沈着やクレーターなど)の改善目的の治療
・美容目的での肌質改善や美白ケア
・保険治療より早い効果や美しい肌を求めるための治療
・治療効果を高める目的でのピーリングやレーザーなどの施術
【自費治療の例】
・ケミカルピーリング
・イオン導入
・イソトレチノイン(海外では承認薬であるが日本では未承認薬)
・レーザーなどの機器を用いた治療
・美容成分配合の外用薬や化粧品の提案
【目的】
・ニキビ跡や赤みの改善
・肌質の改善、美肌ケア
・保険治療で改善しきれないにきびの治療
・重症なにきび
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『保険診療と自費治療の併用について 』
当院では、保険診療による基本的なニキビ治療を土台に、より効果を高めたい方や繰り返すニキビにお悩みの方へ、自費治療をご提案しています。
保険治療だけではカバーしきれない部分を補いながら、ニキビの再発予防やニキビ跡の改善、美肌づくりを目指していきます。
また自費診療のみでよくなるケースもあります。
症例紹介
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5回施術 before→after
クイックニキビケア5回コース
スタンダード 75,900円
・サリチル酸マクロゴールピーリング
・クールビタミントリートメント -
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当院の症例はスタッフInstagramをご参照ください。
症例紹介