TCAクロス奈良県下初導入~深い点状凹み型のにきび痕治療に~にきび痕の治療まとめ
TCAクロス奈良県下初導入~深い点状凹み型のにきび痕治療に~にきび痕の治療まとめ
多いお悩みであるにきび痕。
ポテンザ、Co2フラクショナル、サブジュベ(サブシジョン×ジュベルック)など多数の治療を行ってきました。
当院では論文など医学的根拠に基づき症例結果や報告からそれぞれのにきび痕にあった治療方法を提案し行ってきました。
ニキビ痕のタイプに合わせた治療法一覧が下記表です。
①新しく入れるTCA CROSS(皮膚瘢痕の化学的再建)はトリクロロ酢酸(深層剥離剤)を塗布する治療法です。
表にあるとおりアイスピック型の深い点状の毛穴やにきび痕に有効です。この方法は、鎮静剤や局所麻酔や注射を必要とせずに使用できるため精神的負担も少ないです。
論文では高濃度 TCA (50~100 %)を CROSS 法で使用して、副作用をほとんど伴わずに萎縮性瘢痕を局所的に効果的に治療できることが実証されています。1 か月間隔で 3 ~ 4 回セッションを繰り返すことで効果を発揮します。
とはいえ、リスクとしては遷延性紅斑、色素沈着、瘢痕があります。
当院では何種類か肌質にあわせて濃度をあわせてリスクを極力少なくおさえて施行するようにしています。(濃度は企業秘密です)
②PICO フラクショナル
当院で開院当初からあるピコシュアによるピコフラクショナルについて。
ピコ秒755 nmアレキサンドライトレーザーはピコ秒の超短パルスを放射し、ニキビ跡を正確に狙うことができます。また、ニキビ跡によく見られる色素沈着にも適しています。治療中、ピコ秒アレキサンドライトレーザーは瘢痕組織内の色素粒子を分解し、新しいコラーゲンの生成と肌の若返りを促進します。その結果、色素沈着、肌の凹凸、全体的な瘢痕の見た目が改善します。さらに、ピコ秒は熱による組織損傷を軽減し、回復時間が短縮され、合併症の可能性が低い点が魅力です。またピコシュアはにきび痕のFDAを認可されている唯一の機械です。(しわ、色素疾患にもFDA認可されています)
従来のレーザーと比較して、より少ない治療セッションで瘢痕が改善されます。
③co2フラクショナルレーザー
表中の アブレイティブレーザーは当院では CO2フラクショナルレーザーが該当します。処置中に色素沈着異常、瘢痕、感染症、および治癒の長期化のリスクが高いことが欠点ですが広範囲のにきび痕には有効である論文が多く、昔からある治療法になります。
④POTENZA
ポテンザについて。アイスピック瘢痕やボックスカー瘢痕などのニキビ跡は、マイクロニードルバイポーラRF(当院ではポテンザのこと)で治療すると良い結果が得られます。
結果は、3~5回の治療セッション後、最後の治療から3か月後に観察されます。CO2フラクショナルレーザーと比較して、RFはダウンタイム、感染リスク、瘢痕リスクが少なく、どんなタイプの肌にも安全に使用できます。
⑤サブシジョン
1990 年代初頭に初めて発表されたサブシジョンは、浅い萎縮性のニキビ瘢痕に対する効果的な治療法です 。サブシジョンはローリングタイプのニキビ瘢痕に効果的ですが、ボックスカー瘢痕やアイスピック瘢痕などの深い瘢痕は治療が困難です。
瘢痕の改善は、瘢痕の下の線維性組織が解放され、その領域に新しい結合組織が合成されることによって起こります。最良の結果を得るには通常、複数回の治療セッションが必要です。利点は重大な副作用がないこと、および迅速で持続的な結果です 。サブシジョンの一般的な合併症には、あざ、出血、一時的な変色、感染症、肥厚性瘢痕、および処置中にニキビの一時的な悪化があります。サブシジョンは単独で使用することも、真皮充填剤と組み合わせて使用することもでき真皮充填剤(当院ではジュベルック)がサブシジョンによってできたスペースを埋めることができ効果も高いです。
⑥メソニードル(ダーマペン)
当院で当初採用していたメソニードリングは、小さな鋭い針で乳頭から真皮中部まで皮膚に微細な穴を開け真皮に複数の微小な傷ができ、最終的に新しいコラーゲンを生成する成長因子の連鎖反応を引き起こしニキビ痕の再生を図る治療法です。しかし結果がでるまで他の施術より長く回数もかかるため、結局回数と時間がかかることで患者さんの負担も増えると考え、機械はおいていますが現在おこなっておりません。
★どのニキビ跡に共通していえることは
「萎縮性瘢痕の治療戦略は、存在する瘢痕または優勢な瘢痕の種類によって異なります。各患者に合わせて併用治療をカスタマイズすることで、顕著な改善の可能性が最大限に高まります。ニキビ関連の瘢痕を回避または最小限に抑える最善の戦略は、やはり活動性ニキビをできるだけ早く治療することです。また、実際の瘢痕治療に取り組む前に活動性ニキビを治療することが不可欠です。そうしないと、すでに瘢痕治療を受けた領域で活動性病変が瘢痕を残し続けるという一連の出来事が発生してしまいます 。」と記載のとおり
にきびの治療をすることが不可欠であるので保険加療と自費診療どちらもできる当院の強みではないでしょうか。また当院では医師施術(院長がおこなう)TCAクロス、サブシジョン+ジュベルック+Co2フラクショナル+ケナコルト注射を組み合わせた治療も現在モニター価格で行っております。(一度にすべて行います)
またTCAクロスも奈良県では当院が初めて行う施設になるので(当院しらべ)
ぜひ大阪や京都にいくしかない、と思っている方が居られましたらご相談ください。
なにより、これまでの手の届かないところや
さらによくすることを目指す患者さんのためになりたい、のが一番です。
美容皮膚科もたくさん奈良にもできてきており、(ピコも最初は当院だけであったのにいまやスタンダードになって)全体のレベル、質の向上、その先駆けとなるよう邁進いたします。
1)Study to compare the efficacy of 50% glycolic acid with 65% trichloroacetic acid in the treatment of atrophic acne scar by CROSS technique.
2)Practical Aspects of Acne Scar Management: ASAP 2024.